2017

お楽しみ会  ~秋の鍋の会~

 当施設の利用者様へ対して、様々なレクリエーションや年中行事を企画立案する委員会として、行事企画委員会があります。

 その主な活動の中に、「お楽しみ会」と称するものがありますが、その多くは市内・市街の他方面よりボランティア様をお招きして、民謡や昭和歌謡・ダンスなどを披露していただくのが定番で毎回好評を得ておりましたが、昨年実施した流しソーメンが大好評であったことから、今年も食事提供をメインとした行事を実施したいとの声が多くあり、委員一同で考えてみたのが、ズバリ「秋の鍋会」です。

 様々な食材が美味しくなるこの時期、そんな秋の味覚を存分に楽しんでいただきたい!!!ということで、旬の秋鮭をメインとした「石狩鍋」を当施設自慢の管理栄養士監修のもと、もも太郎風にアレンジして皆さんで味わってもらうことにしました。

 利用者様が集まる前の段階から、食堂には、味噌バターが食欲をそそる、とても美味しそうな香りが漂っておりました。 そんな中でエレベーターが開くと「わぁ~!!! とってもいい匂い!!! 美味しそうね!!!」と、皆さん一様に期待され、いただきますの唱和のあとには、我よ我よと鍋をついばんだり、職員へおかわりのお願いする方があちこちのテーブルで見られ、談笑しながら和やかな雰囲気の中でとても美味しそうに食されていた姿が印象的でした。 

 写真を撮りながら、各テーブルで感想を聞いてみると、「鮭の身がプリップリで美味しいよ!!!」「いつも出る魚の切り身より大きい気がする!!!」「やっぱり寒くなったら鍋が良いねぇ~」「いい出汁が出てるわぁ~」「アンタも写真撮ってないで、一緒に食べればいかべさ」などなどと、色々と喜びの声が聞こえてきました。

 職員が予想した以上に鍋を皆さんが楽しまれたようで、準備にあたったスタッフ一同とても嬉しく企画の成功に安堵するとともに、より一層楽しんで頂けるような行事企画を今後も取り組んでいきたいと考えております。

お楽しみ会 ~赤川小学校 合唱披露~

日々寒さが増す今日この頃となっておりますが、去る10月11日、もも太郎の近隣小学校の1つである、赤川小学校の低学年児童の皆さんがお楽しみ会での合唱披露のために来設し、とても上手で可愛いらしい歌声を披露して下さいました。

 行事レク委員が中心となって企画するお楽しみ会の演目は多々ありますが、児童の皆さんが一生懸命に歌や踊りを発表して下さる、赤川小学校の訪問は毎年大人気となっており、心待ちにしている入所者様も沢山いらっしゃいます。

 

 1曲目の映画トトロから「さんぽ」では、歌詞になぞらえた身振りをしながらの合唱はとても可愛らしく、利用者様が喜んで手拍子する姿が見られました。 また、正にこの季節にピッタリでもある「もみじ」の2曲目では、しっとりとした歌声に目を閉じながら聞き入る利用者さんもおり、利用者様が個々で楽しんでいる姿がとても印象的に感じました。

 

 懸命に大きな声を出し、とても元気いっぱいな合唱を披露して下さった児童の皆さんには、毎回本当に癒されます。

  最期に本日のお礼として、入所者様よりお菓子を配布したところ、皆さんとても喜んで下さり、「ワァ~イ!!!」喜んでいた姿がとても印象的でした。

 地域の小学生と触れあい交流を持てるこの貴重な時間は、来年以降も大切にして行きたいと職員一同感じております。

 最後に、ご協力くださいました、赤川小学校の校長先生はじめ各教諭の皆さん、児童の皆さんへ改めてお礼をいたします。

平成29年度 敬老会

 9月20日、我々、高齢者介護に携わる者としては、切っても切れない最も大切な1日・・・・それは、多年にわたり社会に尽くして頂いた利用者様を敬愛し、長寿を祝う祝日の「敬老会」です。

 従来まで、もも太郎では8月に「もも太郎 夏祭り」を開催しておりましたが、近年は高齢化などによるご利用者の身体的負担や食事制限など個々の状態が多様化する中で、その対応に苦慮していることなどが課題として挙げられ、大変残念なことではありますが、廃止として9月の「敬老会」を拡充しながら個々の状態を考慮したプログラムを企画することと致しました。

 そのような経緯から利用者の皆さんに今まで以上に感謝し、楽しんで頂きたいと今年も職員一同で知恵を出し合い、素敵な敬老会を実施しましたのでその紹介をさせて頂きます。 

 まずは、今年の敬老の日に100歳を当施設で迎えられた方がおられ、函館市による百寿記念品の贈呈が会に先立ち行わせていただきました。 表彰されたMさんは、皆さんの前で市の担当者より表彰を受けられ、「こんな大勢の前に出たことないから、ちょっと恥ずかしいね。これからも長生きします。」と少し恥ずかしそうにおっしゃっておりました。

 敬老の日に合わせた食事提供では、赤飯に天ぷらの盛り合わせ、すまし汁といった普段よりも、豪勢で色彩豊かなお食事を用意しました。皆さん一様に、「きれいだねぇ~」「美味しいわねぇ~」といった声が聞かれ、箸を進めていた姿が印象的でした。

 また、敬老の記念品贈呈では、利用者様に喜んで頂ける品、長くご活用して頂ける品を差し上げたいと色々考慮し、限られた予算内ではあるものの、今年も一生懸命品物を選びました。 敬老会の行事内では時間の都合上代表の方1名のみにしかお渡しすることが出来ませんでしたが、その後全員の方にお配りしたところ、利用者さん皆さんがとても喜んで下さったのが印象的です。

  「今年は何かしらぁ~?」と言いながらすぐに包装を開ける人、「職員の〇〇さんが、選んだんなら間違いないでしょ!!!」と言って太鼓判を押してくださる人、「娘が来た時に自慢してあげなくっちゃ!!!」と言って抱きしめて下さる人、「あらぁ~、良いんでないの!!! 素敵ねぇ~!!!」と拍手して下さる方・・・・皆さんが笑みを浮かべて嬉しそうにしていた姿に今年も大成功だったようです。

 そして、今年の敬老会目玉の催しは、「職員によるのど自慢大会」です!!! もちろん、普段から利用者様直接接することのあるスタッフだけでなく、事務や栄養士など全ての部署から役職なども一切関係なく参加者を募って開催となりました。

 企画が発表になった段階より参加される各部の面々は、自宅へ帰ってからこっそりと衣装を自作したり、業務終了後に盛り上げるパフォーマンスの練習に明け暮れて本番に備えておりました。 

 そんな職員の表情からは、参加することを楽しみにしていて意気揚揚とされている方、普段あまりそういった場面には出られないことから少し緊張している方、本番では何かしでかしてやろうとサプライズを狙っている方・・・・様々でした。

 不安の中で始まったのど自慢ですが、いざ始まってみると、バッチリと着物を着こなした3F療養棟介護職員による梅沢富男&女形の「夢芝居」をトップバッターに、スーツに身を包んだOTがリージャパンの「明日がある」を披露、大きなリンゴの顔パネルが目を引いた2F一般棟介護職による「りんごの唄」、段ボールのエアギターで会場を沸かせた、自薦参加の職員による布袋寅泰の「スリラー」、ダンディー&エレガントな葵司郎&日野美歌の事務・相談・栄養士による「男と女のラブゲーム」、衣装から振り付けまで完コピで看護部の魂を感じたピンクレディーの「UFO」と続きました。

 

 そして極め付けは、当施設の歌姫を自称する職員が、のど自慢ゲストと称して用意したジュディオングの「魅せられて」では、豪華な花フラワーによる翼が広がり、一部からは感嘆が上がっておりました。

 さらに、同じくもう一人のゲストと称して、当施設のエンターテイメントスーパースターによる、矢沢栄吉が歌う「天城越え」で会場は拍手の波に包まれました。

 そんな中で、一番の歓声を受けていたのは、入所者代表として歌われたNさんで、優しい美声で会場を包み込んで下さり、「皆さんの応援のおかげで歌いきることが出来ました。」との感想を述べられたときには、盛大な拍手が送られ、皆が嬉しくなった瞬間でもありました。

 のど自慢のフィナーレは、出演者全員が壇上へと集まり、「楽しかったよぉ~!!!」「いがったよぉ~!!!」「来年もまたやってねぇ~!!!」と拍手と労いの声をかけられておりました。  そしてドキドキの中で行われた表彰では、審査員特別賞は、入所者代表で美声を披露下さったNさんが、総合優勝はトップバッターで梅沢富男&女形演舞を披露された、3F療養棟スタッフが受賞され、盛大な拍手の中で、敬老会が幕を閉じました。

 従来の敬老会では生歌や三味線、琴といった和楽器を主とした生演奏や民謡、そして吹奏楽などのボランティアをお呼びして観覧する余興が主であり、それでも十分楽しいとの声は聞かれておりましたが、こうして普段から知っている職員が余興を披露する方が、「とても楽しかった」と述べられる声が多く聞かれ、とても嬉しかったと感じております。

 夏祭りが廃止となり、少し寂しいといった声が聞かれる中、そんな思いを払拭させたいと職員一丸となり、初めてトライした敬老会でしたが、振り返ってみると準備や予算面で苦慮する事も多くはありましたが、入所者様の喜ばしい姿を垣間見ることができ、安堵するとともに、来年も精一杯楽しめるような敬老会を継続していきたいと肝に銘じ、今後も気を引き締めた日常での生活援助支援及び企画立案を当施設では実施していきたいと考えております。

 末筆ながら、ご協力して下さった皆様に対し、素晴らしい時間を提供頂けたことをこの場で改めて感謝御礼いたします。

三浦基歌津会様による民謡の慰問

例年の恒例となりました、三浦基歌津会様による民謡披露の慰問が行われ、愛らしい子供達を中心として素晴らしい美声を披露して頂き、入所者の方が終始楽しんでいる様子をうかがい知ることができました。

暑さ厳しい中でのご披露となりましたが、会の皆様は着物や羽織袴姿の出で立ちで慰問を行って下さり、大変な中でご協力頂けた事に職員一同感謝申し上げます。

この日の民謡披露は小さなお子さん達が多くおられ、一生懸命練習してきて姿を見た利用者の皆さんは曲調に合わせて手拍子したり、思わず立ち上がって踊ってしまう利用者様も見られ、とても盛大に盛り上がりました。

やはり、利用者様にとって自分のお孫さんと同じような世代の子達が頑張っている姿は胸を打つようで「頑張ったねぇ~」、「来年も来てねぇ~」などなど、別れ際まで名残惜しそうにしていた姿が印象的でした。

ボランティア様の受け入れ調整や、当日準備など色々と苦悩する事も多いですが、毎回このような喜んでくださる皆さんの姿を見ると「これからも素敵な行事を企画するぞ!!!」と力が湧いてきます。

このような企画を今後も継続していきたいと、職員一同考えております。

末筆ながら、ご協力頂きました三浦基歌津会様に改めて御礼申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

北海道東照宮 子供神輿様のご訪問

 6月18日の父の日に、毎年例大祭に合わせてご訪問して下さいます北海道東照宮様の子供神輿の皆さんがボランティアで来訪下さり、もも太郎はお祭りムードとなり盛大に盛り上がりました。

  東照宮子供神輿様の、子供達の可愛らしさと「ワッショイワッショイ」と元気で威勢良く神輿を担ぐ姿や祭囃子、獅子舞や天狗といった参加者の姿にご利用者の皆さんもニッコリと微笑み、終始楽しんでいる姿が見受けられました。

 

 この日のために、太鼓や笛の演奏を一生懸命練習してきて下さった子供さんが、各階ホールで祭囃子を披露していただくと、手拍子したり掛け声を出したりと、利用者様が喜んで下さっている姿はとても嬉しくなります。

 また、力強い掛け声で神輿が練り歩くとホールに居た皆さんは大喜びで、「こっちに来てぇ~」と大人気でした。 一方、ホールに出られずに居室に居られる方も、お部屋から顔を覗かせたり手を振るなどされていた姿も印象的でした。

 さらに、神輿だけでなく獅子舞や天狗も人気で利用者様の頭をひと噛みしたり、握手しながら練り歩いていると「私も噛んでぇ~」、「去年齧ってもらったら、アタシ、風邪ひかなかったのよぉ~」、「こったら頭だけど、いいかい?」、「天狗の鼻触ってみたいけど、ダメかい? 握手だらいいかい?」、「100歳を目指してっから、ワシさもお願い!!!」などなどと、獅子舞や天狗役の方がクタクタになるほど、引っ張りだことなっておりました。

 

 そうして、微笑ましい光景を眺めていたところ、「職員さんも神輿担がないとダメですよぉ~!!!」と誘われ、急きょのメンバーで「ワッショイ!!!ワッショイ!!!」とする事になり、またまたどっと笑いが起こっておりました。 私自身、神輿を担いだのはかなり久しぶりで、童心に少しだけもどった感じがして、嬉しかったです(笑)

 訪問の終わり際には、参加した子供達から挨拶や握手があり、満面の笑顔で「可愛いねぇ~。頑張ったねぇ~」と笑顔で声をかけたり、「孫が頑張ってるみたいで、もう・・・」とあまりの嬉しさに泣いてしまう利用者様もいるなど、皆さん一様にとても有意義な時間を過ごされたようです。

 

 末筆になりますが、重量もあり貴重な神輿や太鼓をはじめとした楽器類など、狭いエレベーターや階段で運び、わざわざ2階と3階でご披露頂いた、北海道東照宮ご関係者様と子供神輿の皆さんに改めて感謝いたします。

 また、神輿を担ぐには決して広いとは言えない廊下やホールではありますが、利用者を喜ばせて頂くのに力強く練り歩いて頂いた配慮にも感謝申し上げます。

 毎年お越し頂いております子供神輿様ですが、今では利用者様がとても楽しみにしている事もあり、この訪問を来年以降も大切に、そして楽しみにしていきたいと職員一同、訪問を終えて感じているところです。

 また、来年皆様とお会いできることを楽しみにしております。 

 

ひのき屋 ~新春、獅子舞の披露~

    1月14日、当施設においては例年の慣例となっております、ひのき屋様を招いての獅子舞披露がありました。

 例年のこの時期に開催している事を入所者の皆さんも自ずと知っている方が多くいて、新年が明けてから「今年はいつ来るの~?」、「去年噛んでもらったから、私1年間風邪ひかなかったのよ!!!」などと聞く機会も多くありました。

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 そんな入所者様にとっては待ちに待った当日、和楽器の祭囃子に合わせて意気揚揚と舞うヒョットコや獅子は、まるで生きているかのような躍動感で、口々から「わぁ~!!!! スゴイ!!!」と歓声と拍手が沸き起こり、皆さん一様に新春を味わっておられるようでした。

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 また、獅子舞に噛んでもらうと厄除けになることから、見物していた皆さんは頭などを差し出して歓声を上げており、「とても迫力があった。頭をかんでもらえてよかった。」、「子供の時以来、こんなに間近で獅子舞を見たのは久しぶり」と話されておりました。さらに寝ている獅子に触れるという役を担った入所者様は「初めて触ったけど、なんか生きてるみたいで、ガブって来たらどうしようと思って少し怖かったわよ」と笑顔で感想を述べられておりました。

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 行事終了後には、皆さん喜びながらお部屋やホールへと戻られる姿を目にして、今年も大成功に終わった事に携わった職員一同嬉しさを感じておりました。ご協力いただきました、ひのき屋スタッフ様にこの場を借りて改めて御礼を申し上げるとともに、来年以降もこの素敵な時間を大切にしていきたいと感じているスタッフ一同でありました。